音楽歴など

安光伸江(Nobue YASUMITSU)   山口県下関市生まれ・在住。
日本ソルフェージュ研究協議会正会員、jet(全日本エレクトーン指導者協会)会員、天狼院書店 READING LIFE 編集部公認ライター。

22.6.26 演奏会で昔の教え子さんに会ってゴキゲンの図

山口県立下関西高等学校ならびに東京大学文学部卒業、東京藝術大学音楽学部楽理科を3年で中退し、同大学院音楽学専攻ソルフェージュ研究分野ピアノ専攻修士課程修了。修士論文 『伴奏者とソルフェージュ』修士演奏 Mozart KV333、Brahms op.117。
ピアノを下田直子、角野裕、伴奏法をアンリエット・ピュイグ=ロジェ、東大オケ時代に打楽器を小林美隆、野口力の各氏に師事。

ピアノは5歳の誕生日の翌日から習い始める。山口県学生音楽コンクールピアノ部門小学校2年・3年の部で2位入賞。小学校4年生の時に下関少年少女合唱隊に入隊、5年生から伴奏者を務める。中学2年生の時に音大卒の伴奏の先生が来られてからも高1の終わり(第1回東京公演)までサブの伴奏者をする。中1の時には合唱ミュージカル『白雪姫と7人のこびとたち』で白雪姫のソロもする(その時の伴奏者は現在杉並児童合唱団指導者をしている津嶋麻子、当時小6)。

下関西高では吹奏楽部で打楽器を担当。高校1年春休みのスプリングコンサートでモーツァルトピアノ協奏曲20番1楽章(友永次郎編曲)のソロを弾く。高校2年の秋には吹奏楽コンクールで全国大会出場。課題曲『プレリュード』で冒頭1分間ティンパニソロをする。西高吹奏楽部とは藝大楽理科時代にラフマニノフのピアノ協奏曲2番を共演(吹奏楽編曲も自分で)、大学院修了時にモーツァルト20番1楽章を再演する。

音大志望ながら経済的な事情などで一般大学に進学。東大在学時はピアノの置けない下宿に4年間住み、伴奏や室内楽をするときは友人宅などのピアノで練習する。プーランクの6重奏曲、モーツァルトの5重奏曲、ブランデンブルク協奏曲4・5・6番(チェンバロパートをピアノで)、モーツァルトの協奏曲『戴冠式』のソロなどを弾く。東大オケの打楽器奏者としては、チャイコフスキー5番、新世界、レオノーレ3番序曲、ティル・オイレンシュピーゲルのティンパニや、オケコン、スペイン狂詩曲の小太鼓などをする。東大オケ19年ぶりの女性打楽器奏者だったので、トレーナーの野口先生につけられたあだなは「お嬢」。藝大でもこのあだ名で通す。

プロのオケマンになりたくて音大に入り直したものの、藝大の副科ピアノで当時新任だった角野先生に出会い、ピアノの基礎からやり直すことになる。ソルフェージュは藝大における「展開」クラスの1期生で、当時最先端の実験的で刺激的な授業を受ける(同じクラスに田部京子、有森博、三界秀実らがいた)。受講者選抜試験のあるスコアリーディングも1年次から指揮科・作曲科の学生に交じって受講する。器楽や声楽の伴奏を好み、打楽器でプロになるのを諦めて伴奏ピアニストの道に進むことを決意。副専攻でも専攻と同じレッスン時間がとれるので、卒業より1年早くソルフェージュ科ピアノ専攻の大学院を受験し合格。ロジェ先生の伴奏法のレッスンでコレペティ(オペラの稽古ピアノ)の勉強もする。

修了後は東京で器楽・声楽の伴奏ピアニスト(著名な共演者としては菅原淳、池上英樹、中村静香、イアン・バウスフィールドら)、東大オケ・読響などでのオーケストラのピアノ・チェレスタパート、下関市民オーケストラとモーツァルト協奏曲20番全楽章を共演するなどの演奏活動のほか、音大非常勤講師(ソルフェージュとキーボードハーモニー。受験生の指導ではスコアリーディングも)などの教育活動をしていたが、2008年9月、持病の悪化のため大学での勤務を年度途中でやめ、下関の実家に戻る。

その後は病気療養と今は亡き母の介護などで過ごす。2016年9月に乳がん全摘手術、その後抗がん剤治療を体験。骨に転移がみつかったため2021年春に放射線治療、2022年春から再び化学治療をするステージ4の現役がん患者でもある。

十数年のブランクの後、2021年1月19日より音楽活動を再開、やすみつ音楽教室を開業。2月よりYouTubeチャンネル に演奏動画の投稿を開始。6月1日 C3X espressivo 購入。7月16日から59歳でエレクトーンを始める。8月3日に購入した中古ELS-01Cを2022年1月17日にバイタライズしたELS-02C(カスタムモデル)と、2022年9月26日に(値上げ前に駆け込みで)購入したELC-02(カジュアルモデル)所有。

2022年7月、jet(全日本エレクトーン指導者協会)入会オーディションとヤマハ指導グレード5級試験に合格。10月より jet 会員となる。

jetのキャラクター、エレンちゃん

(文中ほぼ敬称略)